今月の法話      平成30年 5月

しんらんさま ・ 築地本願寺  

「しんらんさま」


滝田常晴 作詩 / 古関裕而 作曲 ・ 島倉千代子 歌

1、そよかぜわたる あさのまど  はたらく手のひら あわせつつ
  南無(なも)阿弥陀仏(あみだぶつ)となえれば  しんらんさまは にこやかに
  わたしのとなりに いらっしゃる

2、きらめく夜空 星のかげ  あらしにきえても かくれても
  南無阿弥陀仏となえれば  しんらんさまは ともしびを
  わたしのゆくてに かざされる

3、この世の旅の あけくれに  さびしいいのちを なげくとき
  南無阿弥陀仏となえれば  しんらんさまは よりそって
  わたしの手をとり あゆまれる


「しんらんさま」・・・・今から半世紀以上前にコロムビアレコードよりリリースされたこの曲、親鸞聖人700回大遠忌法要(昭和36年)の際に、当時の芸能界ではトップスターだった島倉千代子さんが唄ったものです。
50年経っても新鮮に親鸞聖人が常に「南無阿弥陀仏」のお呼び声となって私に寄り添っていてくださることが実感できる歌詞です。メロディーもとっても素晴らしいですので、
ぜひ5月19日永代経法要にご参詣いただきコーラス発表に耳を傾けて下さい。お待ちいたしております。
5月21日は「宗祖降誕会」と言いまして、親鸞聖人のご誕生をお祝いする行事が西本願寺で行われています。こちらもぜひご参詣下さい。




           藤の花



       芭蕉の花



  元気な虫たち(グミの葉にナミテントウ)



築地本願寺

築地本願寺は、浄土真宗本願寺派の直轄寺院であり、首都圏における開教活動を担う関東最大の念仏道場です。

その発祥は1617年、西本願寺の別院として建立されました。浅草・横山町にあったことから「江戸浅草御堂」とよばれていましたが、1657(明暦3)年の明暦の大火により焼失。大火後の区画整理のため、江戸幕府から代替地として指定されたのは、八丁堀の海上でした。
そこで佃島の門徒が中心となり、海を埋め立て、土を築き1679年に再建され「築地御坊」と呼ばれるようになりました。この時の本堂の正面は現在の築地市場を向いて建てられ、現在の場外市場のあたりは58ヶ寺の寺院からなる寺内町でした。

1923(大正12)年、関東大震災にともなう火災により焼失したため、建築家の伊藤忠太氏の設計により、古代インド仏教様式の外観で1934(昭和9)年に現本堂が落成しました。

2014(平成26)年には「本堂」「門柱」「石塀」が国の重要文化財に指定され、2017年11月8日にはカフェ、ブックセンター、記念品の売店などが入るインフォメーションセンターと合同墓を開設し、ご縁のない方にも開かれたお寺として活動を始めています。

パイプオルガンの素晴らしい演奏も聴かせていただけます。
ぜひ、関東にご縁のある方々にお知らせいただき一度お立ち寄りいただきますようおすすめください。




             築地本願寺 参拝  2018年4月17日   淨教寺 参拝団