今月の法話      平成30年 12月


本堂落慶法要(再建)から50年 


今年は、昭和11年1月26日に本堂が焼失してから82年。焼失後32年をかけて本堂再建がなされて(昭和43年・本堂落慶法要)から50年。そして、その本堂再建に生涯をかけられた淨教寺第24世島田義昭前々住職(昭和61年3月18日寂)の33回忌を春にお勤めし、11月25日には、役員のみなさまと「本堂再建50年記念奉告法要」をお勤めさせていただきました。
上の写真は、50年前の大谷光照西本願寺ご門主さま御親教の記念写真です。

それまでは、明治からの「尼講(仏教婦人会)」が、聞法の中心としてお寺を支えていましたが、昭和37年に「仏教青年会」が結成され、この落慶法要を機縁として昭和44年に「門信徒会(仏教壮年会)」、昭和45年に「護持会」が相次いで結成され、昭和57年には「仏教子ども会」が結成され、男性・女性・青少年の門信徒の方々が本堂に集って仏縁を深め、聞法の場に座を連ねる環境が整ってまいりました。

また、近年は「淨法会」(第2月曜日)、「写経の会」(第2水曜日)、「定例法座」(20日)、「仏教讃歌・コールピュアランド」(第4水曜日)「正信偈講座」(第4金曜日)、「教行信証大系拝読会」(第4土曜日)の例会も加わり、門信徒の方々だけでなく観光の方や、海外からの飛び入り参加もあり多くの方々に仏縁を結んでいただいております。

この本堂再建50年の節目を機縁に、門信徒のみなさまにおかれましては、一層ご自身の心の依りどころ、第二のふるさととして、各種行事に足をお運びいただき、人間に生まれさせていただいた大きな喜びを受けとめていただきますよう念じております。



             平成30年11月25日 本堂再建50年記念 奉告法要  (淨教寺 役員)


淨教寺本堂再建五十年記念奉告法要 表 白

謹んで

大慈大悲の阿弥陀如来の御前に申し上げます。
本日ここに、淨教寺本堂再建五十年を記念して、
恭しく尊前を荘厳し、ねんごろに聖教を読誦して
本堂再建五十年記念奉告法要を勤修いたします。

思えば、淨教寺本堂が昭和十一年一月二十六日、失火により焼失、
その後、再建に着手し、艱難辛苦の荒波を
仏祖のご加護、門信徒のみなさまのご苦労、伸和建設さまのご尽力により乗り越え、
三十二年の歳月をかけ立派にお念仏の殿堂が完成いたしました。

昭和四十三年十月十九日、当時の
西本願寺・大谷光照ご門主さまによるご親修法要が勤められましてから、
今年無事に五十年を迎えさせていただくことが出来ました。
これひとえに仏祖のお護り、門信徒・役員・ご関係のみなさまのお蔭と、衷心より厚く感謝申し上げます。

この慶事を機縁に、法堂いよいよ光を放って世の中を照らし
法縁は広く四方に及んで人々を導き、仏祖のご照覧のもと
ますます仏法聴聞の道にいそしみ、仏恩報謝のまことを尽くさんことを  敬って 申す。

平成三十年十一月二十五日   淨教寺 住職 釋 春樹