2022年(令和4年) 5月 法話

淨教寺仏教青年会
第46回 正力 松太郎賞 受賞 


青少年の豊かな生活と未来を願い1962年に結成(翌1963年設立認可)された公益財団法人「全国青少年教化協議会(略称・全青協)」は、仏教教団60余宗派と関連企業が協力し組織されました。
仏教精神に基づき、国内外における子どもたちの健やかな育成と家庭支援を目指す内閣府所管の公益法人です。「仏教子ども会・日曜学校」の推進をはじめ、子どものころから仏教に親しみ、世の中の移り変わりに押し流されることのない仏教の教えによって、たくましい心をもった人間に育ってほしいと、諸事業を展開している組織です。

「正力(しょうりき)松太郎(まつたろう)賞(しょう)」は、青少年の心の荒廃を憂い、仏教精神によって情操を高めたいとの願いから、本会の設立を提唱した故・正力松太郎・読売新聞社主にちなみ、仏教精神によって青少幼年の育成に尽力している個人・団体を表彰するために設けられ、昭和52年より、毎年表彰を行っています。

第46回 正力(しょうりき)松太郎(まつたろう)賞(しょう)を淨教寺仏教青年会 が受賞いたしました!!

正力(しょうりき)松太郎(まつたろう)賞(しょう) 本賞 
選考理由

淨教寺仏教青年会(奈良県奈良市/代表=浄土真宗本願寺派淨教寺住職・島田 春樹さん)

「淨教寺仏教青年会」は、1962年(昭和37年)に島田和麿前住職により創設されました。設立当初は「奈良仏教青年会」との名称で、奈良教育大学・奈良女子大学の学生さんたちもつどい、「若人のこころのつどい」など活発な議論がなされ活動が続けられました。島田春樹現住職が入寺した昭和62年に「淨教寺仏教青年会」と名称を改め、現在まで約60年の永きにわたり、檀信徒のこころの拠り所として、また地域の子どもたちの心身ともに健やかな成長を願って活動を行ってきました。
 当初から「仏教を青少年に」とのスローガンを掲げ、現在では「花まつり」「夏休み子ども会」「秋のハイキング」「ユニセフ募金」など、さまざまな行事を開催しています。夏休み子ども会では、お勤めや、絵本の読み聞かせ、ナムナム音楽隊による仏教讃歌の演奏や夜店、花火など盛りだくさんの内容で子供達を迎え、宗教情操を育んでいます。
また8月6日・9日の原爆の日には、「平和の鐘の集い」を開催し、地域の学校や教区にも呼びかけながら、子供達と共に戦争と平和について考える活動を行っています。
また、開かれたお寺づくりを目指し、コーラスや写経など多くの会の開催を通じて、地域の方々に仏教情操の涵養とこころの潤いを供する一役を担っています。

 長年にわたる地道な青少年教化活動と、地域社会への貢献が高く評価されて今回の受賞に至りました。

 仏教青年会結成60周年の節目の年に当たり、このような名誉ある大賞を頂戴しもったいなくもありがたいことと住職、役員、寺門関係者一同喜びでいっぱいです。
 IT(情報・通信)化社会発達の中で、膨大な情報のうずに巻き込まれていく現状の中にいる青少年たちに仏教のすばらしさを今一層の努力をして伝えていかなければならないという思いを新たにしているところです。



    昭和45年 第1回 若人のこころのつどい




     昭和45年  第2回 若人のこころのつどい




    淨教寺仏教青年会30周年記念パーティー