5日目 2月11日(水)晴れ (ベナレス→クシナガラ)
05:00 起床。
05:30 フロントでモーニングコーヒー。聞くところによると昨日の私たちが乗ったガヤからの列車の後の列車(午後2時発くらい)が暴動か何かで途中で止まって8時間遅れでベナレスに着いたとのこと(夕方6時に着く予定が夜中の2時になってしまったとのこと)その列車に九州からの団体が乗っていて大変だったそうです。そういうことがあるんです。インドでは。お疲れ様でした。まだ続きがありまして、ベナレスからバイラワ(ルンビニ近くの町)まで飛行機で移動する予定がその飛行機が飛ばなくなって、ルンビニまでバスで移動することとになったそうで予定が全く変わってしまったとのこと。こんなことがあっておかしくないのがインドの旅ですが、今回の我々の旅は全くといっていいほどハプニングもなく無事に回れたということは当たり前でなくて奇跡的だったのかもしれません。ほぼ順調に回れたことに感謝しなくてはなりません。
05:45 ガンジス河の沐浴風景を見学にホテル出発。バスで船着場(ガート)近くまで行きあとは歩き。そこで物乞いをしながら死を待つ年老いた人々がたくさん道に並んでいる。しかしここは聖なる河。ここで死ねたら本望なのである。今の日本人の何パーセントが命の行く末を考え日々を生きている人がいるであろうか?だからこそ一日がかけがえのない大切な尊いものとして輝いてくるのだろうが。あまりにも平和すぎて豊かさに酔って平和ボケしてしまっているのだ。人身の乱れの著しいものこのことが大きな原因であろう。家庭の宗教教育の崩壊であると同時に我々宗教にかかわるものの責任でもある。(写真)船に乗り、縁(へり)に腰掛けてローソクと花を盛った小さな皿をもらいそれぞれの思いを託しながら河に流すそうです。寺院でのおつとめの鐘が鳴り響き白みかけた川面を二人のこぎ手によって船は進んでいきます。かなり肌寒い日でしたが河につかり沐浴をしています。かなり人数は少ないようです。インド政府衛生局は赤痢菌がかなり繁殖しているので幼児や小さい子供はなるべく河につけないようにと指導しているそうだが効果がないとのこと。それが原因で命を落とす子供もいるそうです。しかし、ヒンズー教徒にとっては聖なる河ガンジスなのです。オレンジ色の美しい日の出。(写真)日が上がるにつれてオレンジ色の光の線が河をキラキラと渡り私の元にいたり届いてきます。またここでも商魂たくましく、舟一杯に土産物を積んで横付けにして売りに来ます。川岸に煙が見え始めるとそこは人生の最後の儀式、火葬場です。大きなまきが所狭しと積み上げられています。煙の周囲には3,4人の人が取り囲み火の番をしています。そこで舟を下りて、牛の糞に気をつけながら狭い迷路のような路地を通り抜け、ヒンズー教の寺院を見学して、輪タク(二人乗りの自転車タクシー)に乗ってバスまで戻りました。
08:15 ホテル帰着。朝食(バイキング)
09:15 ホテル出発。ホテル前で蛇使いを見る。コブラが頭を持ち上げて笛の音に合わせて体を揺らしている実際の場面を始めて見せてもらう。(ビデオで撮っていたらしっかり撮影代を請求された。)
11:10 踏み切りで止まる
11:30 トイレ休憩
13:20 ホテルタターガタにて昼食。(バイキング)
14:20 ホテル出発。
15:30 トイレ休憩。
16:50 トイレ休憩。
17:50 クシナガラ。ロイヤルレジデンシーホテル着。夕方涅槃堂に参詣予定だったが予想外に時間がかかったので明日の朝に回す。今日は一日バス移動に終始しました。12年前はこのホテルが無くて、ゴラクプールという近くの町にマハラジャの大邸宅を改造したホテルに宿泊したそうだが、そのホテルがトイレの水が流れないとか風呂のシャーワーがお湯から水に変わって風を引かれた方や電気も薄暗くて怖かったという話を聞いていましたが今回は快適なホテルが出来て、またテレビもNHKの放送が見れて皆さん喜んでおられました。
18:00 部屋で休憩。NHKのニュース10を見る。
19:00 夕食。厨房まで入れてもらいナンの焼き方の実演を見せてもらう。食事は日本風鍋料理。野菜たっぷりでおいしい。
20:00 通訳のヨゲシさんに注文した紅茶をもらう。売店で数珠を見る。トラベルサライもかかわっているインド福祉社会院の医師を紹介してもらう。ブッダガヤなどは世界からのいろんな援助で福祉医療施設も充実しているが、クシナガラはまだまだそういう施設が少ないというか皆無に等しい状態のため日本の民間協力によって4年前にインド福祉社会院が運営され始めたとのこと。今後の日本の援助をお願いしたいとのことでした。
21:30 部屋で荷物整理。
23:30 就寝。